令和5年度 会頭ごあいさつ

足腰の強い「健都ふくしま」を目指して  
~激変する経営環境に現場主義でサポート~

 

渡邊会頭

福島県商工会議所連合会会長
福島商工会議所会頭

渡邊 博美 Hiromi  Watanabe
福島ヤクルト販売㈱ 代表取締役会長

ㅤ5年あまりにわたって続いていた新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、本年5月8日より2類から5類に下がることで、新型コロナにより変容した社会経済活動もウィズコロナからアフターコロナを見据えた社会経済活動と感染防止の両立を図る新たなステージへと移行しつつあります。一方で、記録的な原材料価格や燃料・電気料金の高騰、価格転嫁の難しさに起因する収益の悪化など会員事業所を取り巻く環境は一層厳しさを増しています。

ㅤ福島商工会議所では、令和2年3月に「新型コロナウイルスに伴う経営対策本部」を設置して以降、会員事業所がコロナ禍を乗り越えるために必要な活力づくりを推進してまいりました。

ㅤ会員事業所が直面する課題は複雑化・多様化しています。経営体質の強化のため、デジタル化による生産性向上や販路拡大への支援、インボイス制度導入をはじめ様々な経済環境の変化に対応した経営相談の充実を図ってまいります。さらには環境、エネルギー政策の推進に取り組み、SDGsや脱炭素に取り組む会員事業所の支援に取り組んでまいります。

ㅤ中心市街地では、福島駅東口第一種市街地再開発事業が昨年から始まりました。令和8年の竣工予定までの間、いかにして福島駅周辺を核とする賑わいを創出するか、官民を挙げた取り組みが求められています。当所は福島市中心市街地活性化協議会の運営を通じて、行政やまちづくり会社、商店街をはじめ各団体との連携をさらに強化するとともに、若者のまちづくり参画への推進やイベント等の実施や支援を通じて、賑わいの創出・支援を図ってまいります。

ㅤ広域連携の推進では、東北中央自動車道を活用した福島市の観光資源を利活用する誘致事業、さらには国際交流およびインバウンド推進を関係機関とともに取り組んでまいります。また、本市の課題である人口減少や空き家対策の解消に資する定住、移住、二地域居住に関する推進にも取り組み、さらなる関係人口の拡大に向けて取り組んでまいります。

ㅤ会員事業所から信頼され、頼られる商工会議所を目指すため、SNS等を活用した情報発信力の強化に努めるとともに、経営指導員をはじめ職員の資質向上を通じて会員満足度の向上を図ります。併せて、商工会議所自らの組織・財政基盤の強化にも努めてまいります。

ㅤ基本理念である「足腰の強い『健都ふくしま』を目指して」を実現するため、福島商工会議所は3つの使命・施策体系に基づいて、令和5年度は①福島駅周辺を核とする賑わいづくり、②広域連携と関係人口拡大に向けた取組みの推進、③ウィズコロナ、アフターコロナを見据えた経営支援の強化、④会員満足度向上を4つの主要分野に掲げて、激変する経営環境に現場主義でサポートしてまいります。

2023年(令和5年)4月1日

更新日:2017年4月3日

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